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「シンガポール」
もう3週間も前になりますが、昨年の上海に続き、今年はシンガポールに調査旅行に行きました。
シンガポール。ポイ捨て罰金の国。経済はあるが非人間的。去勢されたアジア。漢民族が多数だから、悪趣味な上海を、ちょっときれいにしただけのものだろう。歴史もないし、つまらなそうだ。
…そんな行く前の予想を軽く裏切ってくれた、シンガポール。
都市計画でここまでできるのだ、という勇気と感動をくれた国。
■都心部
上海の都心部にはセンスのかけらもなかった。ビルの形は不恰好で、仕上げの大理石はペラペラで。
それが、シンガポールのCBDは、かっこよかった。中国というより、アメリカに近い。ビル群に初めて美しさを見たシアトルのスカイラインに似ている。
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道路の標識、看板なども英語で、よくできている。自転車や原付、輪タクがいない。車はしっかりとしたセダンがほとんど。
1階部分をセットバックさせ、屋根つきのスペースを通りに供出しているのも特徴的。ヨーロッパのポルティコと違って柱がないのが近代的な印象。
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シティギャラリーにて、若手建築家のプロジェクトを一斉に展示する企画をやっていました。
明らかに岸和郎先生のコピー、といったものも少なくなかったけれど、全体にモダニズムと熱帯の風土をうまく融合させた感じで、レベルが高いと感じた。
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デザインや都市景観という点で、東京なんかより遥かに上だと感じた。
同じ漢民族でも、イデオロギーが違うとこうも差が出るものか。
■郊外団地
シンガポールは90%以上が団地住まい(持ち家)という国家。
これを見るべく、環状列車沿いに団地を1日見まくるという、観光では絶対行かないツアーを敢行した。
とにかく建っている、どこまで行っても。さすがにこれだけ建てると、全部がスッとモダンな佇まいというわけにもいかないのか、色々な色が塗ってある。
プランは板状片廊下から、Y字型、星型、空中連結型まで、建築計画学の実験場かと思うぐらい。
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 (いずれも団地を貫くLRTより撮影)
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特徴的なのが、1階はすべて開放であるということで、日曜日ということもあってよく人が歩いている。
そして団地群の足元に、マーケット、フードコートやコミュニティセンター。
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このフードコートの賑わいよう。
画一的団地ではあるが、アメリカのようにスラム化することもなく、日本のようにどこかよそよそしくなることもなく、ここはモンスーン的アジア人らしく、地べたのコミュニティをつくりあげている。
共用廊下に上がると、風通しのドアと、通さないドアが二重。これはいい仕組み。
扉すぐにはタイルの土間があり、そこにデイベッドのようなものを置いて、おっちゃんのばちゃんが、寛いでいる。これも熱帯アジアではおなじみの生活様式。
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アジアと団地、なかなかいい組み合わせなのかもしれない。
■工業地帯
ジュロン地区というところに一大工業地帯がある。そこでは駅の周りも工場しかない。タクシーを走らせても工場ばかり。
敷地の面積に大小あり、小のものは中華系らしき企業が多く、倉庫も多い。大になると国際企業の名前が目立つ。
その風景は大阪湾なんかとかわらない。
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なおジュロンから離れた郊外に、倉庫のような建物に中小の工場が入る長屋を見つけた。
町工場のようなものが、たくさん入っているらしい。これも都市計画によって移されたものと思われる。
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■歴史地区
シンガポールには3つの歴史地区があって、中華街、インド人街、アラブ・ストリート。
これらは結局、どれもそんなにかわらなかった。
これも都市計画でつくられたエリアであって、歴史もさしてないので、建物はどこでも、長屋形式のショップハウスで、植民地形式の混じった意匠。そこに入っているコンテンツとデザインの違いだけが、この3つのエリアの違い。
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 チャイナ・タウン
 リトル・インディア
 アラブ・ストリート
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当然、中華街には儒教の、インド人街にはヒンドゥーの寺院があり、アラブ・ストリートにはモスクがある。
ただ中華街の中にもヒンドゥー寺院とモスクが平然と建っていた。
日本人と同じく、無宗教(多宗教でもあり、関心がないとも言う)になってきているのか?
デパートにはクリスマス飾りが出始めていたし、それが終わると旧正月が盛り上がるのでしょう。
長くなってきた。
これだから、最近ユウチャンのブログはつまらないと言われるのだ。
そう、アカデミック気取ってます☆
…2編に分けます。
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